金利上昇局面でも不動産投資を検討していいのか?会社員投資家が迷った時の判断軸とは

判断

はじめに

株式投資を数年続けてきたものの
想定していたほど資産が増えていないと感じ始めるタイミングは

多くの会社員投資家に共通しています
特に年収800万〜1,000万円前後の層では

生活は安定している一方で

このまま給与と株式投資だけで老後まで設計してよいのか

という不安が現実味を帯びてきます
その中で目に入ってくるのが不動産投資です

しかし2025年の現在は、金利上昇という分かりやすい逆風があり

  • 不動産はもう遅いのではないか
  • 今から入るのは危険ではないか

と感じるのも自然な反応でしょう

ここで注意したいのは、買うかやめるかという二択で考えてしまうこと自体が
判断を誤りやすくするという点です

投資判断は常にグラデーションであり
やるかやらないかの間に取れる行動は数多く存在します

本記事では、金利上昇局面でも不動産投資を検討してよいのか?という問いに対して、今、何に着手すべきかを見極めるための判断軸を整理していきます

第1章 金利上昇局面で不動産投資が難しく見える理由

なぜ 今はやめた方がいいと言われやすいのか

金利が上がると不動産投資は不利になる

という言説は非常に分かりやすく
多くの記事や動画で繰り返されています

そのため、金利上昇という言葉だけで
不動産投資全体を避けるべき対象と捉えてしまいがちです

実際には
金利上昇と同時に語られているのは利回りの低下であり
過去と同じ条件で利益が出にくくなっている
という事です

数年前に成立した投資事例を前提に考えると
今の市況では数字が合わなくなるケースが増えています

ここで重要なのは
不動産投資が難しくなったのではなく

過去の成功事例をそのままなぞることが
難しくなったという点です

この違いを整理できていないと

今はやめた方がいい
という結論だけが独り歩きしてしまいます

株式投資の感覚で判断するとズレが生じる

株式投資の経験がある人ほど
金利と価格の関係を短期視点で捉えがちです

金利が上がるなら価格は下がるはず、
下がるまで待つのが正解、という思考は合理的に見えます

しかし不動産投資では、価格の調整が緩やかで、
売買の流動性も株式とは大きく異なります

価格が下がるまで待つという判断が
必ずしも有利に働くとは限りません

また、不動産は
購入後の修正が極めて難しい投資です

株式のように簡単に損切りができないため
初期判断の重みが非常に大きくなります

この構造を理解しないまま
株式投資の延長線で判断すると
判断基準そのものがズレてしまうのです

第2章 それでも不動産投資が選択肢から消えない理由

会社員という立場が持つ融資面の特徴

金利が上昇している局面でも
会社員という立場そのものが持つ価値は、大きく変わっていません

金融機関が評価するのは
年収の多さ以上に、継続性と再現性のある収入構造です

安定した勤務先と一定水準以上の年収を持つ会社員は
融資の入口に立てる立場にあります

これは相場環境が悪化しても
すぐに失われるものではありません

ただし、融資を受けられることと
良い投資ができることは別問題です

属性があるという理由だけで
有利だと考えてしまうと、判断を他人に委ねやすくなります

問題は 市場よりも判断の持ち方にある

不動産投資において、有利な立場にいることと
その立場を有利に使えることは
明確に分けて考える必要があります

判断軸を持たないまま検討を始めると

  • 市況が悪いからやめる
  • 市況が良くなったら始める

という外部要因だけで結論を出してしまいがちです

その結果、
誰かにとって都合の良いタイミングで
誰かにとって都合の良い提案を
受け入れてしまう構造が生まれます

2025年の金利上昇局面において重要なのは
今が買い時かどうかではなく
自分が判断を下せる状態にあるかどうかです

市場環境は変えられませんが、
判断の持ち方は準備によって変えることができます

不動産投資が選択肢から消えない理由は、
相場が良いからではなく

判断軸を持った会社員にとっては
今も現実的な可能性が残されているからです

第3章 今すぐ買ってはいけないが 動くべき理由

金利上昇局面において、不動産投資はやめるべきだ

という意見に触れる機会は多くあります

しかしここで整理すべきなのは
買ってはいけないことと、何もしてはいけないことは別だ
という点です

2025年の今は、購入という行動そのものよりも、
判断力を作る行動に価値がある局面だと言えます

知識ゼロでの初動が最も失敗しやすい

金利が上がると、不動産投資の失敗はすぐに表面化しません

むしろ問題が顕在化するまでに
時間がかかるケースが多くなります

例えば、
キャッシュフローがほぼ出ていない物件でも
数年は持ちこたえているように見えることがあります

しかしその間に
金利の再上昇や修繕費の発生が重なると
取り返しがつかない状態になることも少なくありません

不動産投資は、
一度の判断ミスが長期間にわたって影響する投資です

知識ゼロのまま初動を切ってしまうと
修正が効かないまま
時間だけが経過してしまうリスクを背負うことになります

だからこそ、今は買わないという判断と同時に
判断精度を高めるための行動を始める意味があるのです

不動産は情報より人脈が結果を分ける

不動産投資は、情報を集めれば正解が見つかる投資ではありません
表に出ている数字や条件だけでは判断できない要素が
非常に多く存在します

例えば、同じ立地 同じ築年数の物件でも、
管理状況や入居者層、金融機関との関係性によって
結果は大きく変わります

こうした判断材料の多くは
ネットや書籍からは得られません

一方で、サラリーマンとして本業に集中してきた人ほど
不動産の世界に人脈を持っていないのが現実です

ここで最初につまずき
売る側の情報だけで判断してしまう構造が生まれます

だからこそ、今すぐ買わない判断をしたとしても
人との接点を作る行動だけは、先に始めておく必要があります

第4章 売る側ではない経験者と接点を持つ重要性

不動産投資を検討する際、最初に接点を持つ相手の多くは、
不動産会社や金融機関になります

しかし、彼らと投資家とでは
評価軸が根本的に異なります

この違いを理解しないまま話を聞くと
判断基準が自然とズレていきます

不動産会社と投資家の評価軸の違い

不動産会社や金融機関は、取引成立数や貸出残高といった指標で評価されます
これはビジネスとして当然の構造です

一方で、これから始める会社員投資家にとって重要なのは
その物件を長期保有した結果
資産としてどう残るかという点です

しかしこの長期収益は
売る側の評価指標には含まれにくいのが現実です

そのため、初心者の長期的な成功は
必ずしも優先されません

この構造を理解せずに話を聞くと
善意の提案であっても、自分にとって最適とは限らない判断を
受け入れてしまいます

継続している投資家からしか得られない視点

一方で、長期間投資を続けている個人投資家は
全く異なる視点を持っています

彼らが重視するのは、成功した話そのものではなく
なぜその判断をしたのかというプロセスです

数字が良かった理由、見送った案件の条件
当時は不安だったが結果的に正しかった判断

こうした話の中に、初心者が学ぶべき判断軸が詰まっています
特に重要なのは、数字の裏にある前提条件です

同じ利回りでも、前提が違えば意味は大きく変わります
この感覚は、売る側ではない経験者と接点を持たなければ身につきません

第5章 判断を誤る人に共通する行動パターン

ここまで整理してきた内容を踏まえると
判断を誤る人には、いくつか共通した行動パターンが見えてきます

これらは能力の問題ではなく、行動の取り方の問題です

情報収集だけで安心してしまうケース

書籍を読み、ネット記事を調べ、セミナー動画を視聴する

一見すると、十分に準備しているように見えます

しかし実際には、情報を集めているだけで
判断していない状態に陥っていることがあります

比較しているつもりでも、自分の基準がないため
最後は提示された話の中から選ぶしかなくなります

その結果、もっとも分かりやすく
もっとも説得力のある提案に、流れてしまうのです

環境の良し悪しだけで結論を出すケース

もう一つ多いのが、金利が下がったら始める
相場が良くなったら考えるという判断です

一見すると慎重に見えますが
自分の条件や制約を見ずに
相場だけを基準にしている点に問題があります

相場が良くなったとしても、判断軸がなければ
同じ迷いを繰り返すだけです

不動産投資において重要なのは
環境がどうかではなく
その環境下で、自分が判断できる状態にあるかどうかです

この視点を持てるかどうかが、結果を大きく分けるポイントになります

第6章 2026年の会社員投資家が取るべき現実的な行動

買う以外に 今できる具体的なアクション

2026年の局面で「今は買わない」と判断することは
何もしないことと同義ではありません

むしろ重要なのは、購入判断を下す前段階として
どのような情報と視点に触れておくかということです

特に価値があるのは、売る側ではなく不動産投資経験者の判断
継続的に触れる機会を作ることです

これは単発の成功談を聞くことではなく

  • なぜその物件を見送ったのか
  • どの条件が揃えばGOになるのか
  • 数字が崩れたときに何を優先して修正したのか

こうした「判断の途中経過」に触れることで
自分の中に判断軸が蓄積されていきます

重要なのは、短期的な成果を求めない関わり方でです

今すぐ案件を紹介してもらう必要はありませんし
具体的な利回り情報を得ることが目的でもありません

判断の基準、考え方、前提条件を時間をかけて吸収することが
結果的に最もコストが低い行動になります

始められる側かどうかを見極める視点

不動産投資を始められるかどうかは
年収や年齢だけで決まるものではありません

むしろ重要なのは、以下のような条件です

  • 判断を外注せず、自分で考える姿勢があるか
  • 数字が崩れたときに、冷静に修正判断ができるか
  • 本業の時間とエネルギーを過度に削らずに向き合えるか

会社員にとって最大の制約は時間であり、精神的な余力です

本業が不安定な状態や、日常的に余裕がない状況では
不動産投資はリスクを増幅させやすいです

逆に言えば
「今は買わないが、判断力を蓄積する余地がある」
この状態にある人は、すでに準備段階に入っていると言えます

まとめ

不動産投資を考えるうえで、金利が上がっているから今はやめておいたほうがいい
と短絡的に判断する必要はありません

たしかに2026年の今
景気や金利の動向を見極めずに安易に購入へ走るのは危険ですが
それは不動産投資がダメという意味ではなく
知識ゼロのまま動くべきではないということです

いま投資家がやるべきなのは、焦って物件を探すことではなく
売る立場ではない経験者と継続的に関わる準備を整えることです

判断の軸や基準を持たないまま購入してしまうことが
最大のリスクになります

不動産投資は、適切な知識と距離感を持って向き合えば
会社員にとっても十分現実的な選択肢になり得ます

ただし、「誰にとってYESで、誰にとってNOか」を
自分の状況と照らして明確にしておきましょう

不動産投資に向いているのは

  • 年収800〜1000万円前後で本業が安定している人
  • 株式などの投資経験があり数字で考える習慣を持っている人
  • すぐの購入よりも長期的な判断力の構築を重視できる人

などに整理できます

売られる情報に流されず
自分で選びたいと思えるタイプには現実的なリターンが期待できます

早く結果を出したい、正解を誰かに教えてほしいと考える人や、すでに仕事や生活で不安や負荷を抱えている人には、タイミングが適していないかもしれません

タイトルとURLをコピーしました