はじめに|なぜ管理組合を理解することが大切なのか
サラリーマン投資家にとって人気のある「ワンルームマンション投資」
少額から始められることや、本業の合間に運用できる手軽さから、初心者が最初に選ぶケースも多い投資方法です
しかしワンルームマンション投資には「管理組合」という独特の仕組みが存在し、これを理解していないと将来的に資産価値の低下や修繕費用の負担増につながるリスクがあります
私はこれまで複数の区分マンションを所有してきましたが、その中で「管理組合との関わり方」「修繕積立金の増加」「長期修繕計画の確認不足」といった落とし穴に何度も直面しました
この記事では、私自身の実体験を交えながら 管理組合リスクの正しい理解と初心者がチェックすべきポイント を解説します

これからワンルームマンション投資を検討する方にとって、不動産投資のリスクを知り、判断に役立つ内容になれば幸いです
管理組合の基本と関わり方
区分マンション投資をすると、自動的にそのマンションの「管理組合」の一員になります。管理組合とは、マンション全体を維持・管理するために区分所有者で構成される組織です
総会や議事録を読むときの初心者向けチェックポイント
私の経験上、総会資料や議事録を読む際に特に注目すべきは以下の3点です。
- 管理規約の変更
- 例えば「民泊禁止の規約」など、投資運用に直接影響する議決が行われることがあります。将来的に運営方針が変わる可能性があるので要チェックです
- 修繕計画の有無と具体性
- 修繕計画が「具体的に立てられているか」、また「積立金が計画に足りそうか」まで確認できると、将来の負担増を予測できます
- 外部収益の工夫
- 実際に私が所有していたマンションでは、空いている駐車場を外部に貸し出して収益化していたり、レンタルの電気自動車スペースに転用して運営を工夫していました。こうした取り組みは管理組合の健全性を示すサインです
管理会社と管理組合の違い
「管理会社」と「管理組合」を混同してしまう初心者は多いですが、役割は異なります。
- 管理組合:区分所有者の意思決定機関。修繕や規約変更などの議案を決める。
- 管理会社:管理組合から委託を受け、清掃・会計・修繕工事の実務を行う。

私の経験では、管理組合の動き次第で資産価値が変わると感じました。修繕計画を細かく提案してくれる組合もあれば、最低限の会計報告だけで終わる組合もあり、その差は非常に大きいです
管理費・修繕積立金の推移と増加リスク
区分マンション投資において無視できないのが「管理費・修繕積立金の増加」です
実際に10年で7,000円上昇した事例
私が所有する物件では、購入当初の管理費・修繕積立金の合計は月額 8,000円〜15,000円 の範囲でした
しかし、約10年の間に合計で 月7,000円の上昇 がありました
数字にすると、
- 毎月7,000円上昇 → 年間84,000円の支出増 → 10年で840,000円の負担
となります
今後想定される増加リスク
私は「安い物件は高い物件の水準まで上昇する」と考えています。例えば現在8,000円の管理組合であっても、将来的には15,000円まで引き上げられる可能性があります
実際に私が所有する3物件では、合計で 月20,000円程度の増加リスク があると想定しています
投資収支への影響を数字で確認する
キャッシュフローに与える影響は非常に大きいです
例えば、月7,000円の上昇で年間84,000円。10年間で840,000円。これだけで冷蔵庫やエアコンを買い替えられる金額です
ただし、私は事前に「管理費や修繕積立金は必ず上昇する」と話を聞いていたため、今回の上昇も 想定内 でした
このように「想定内のコスト増」なのか「誤算による赤字」なのかで、投資の安定性は大きく変わります
長期修繕計画の重要性と確認ポイント
購入前に長期修繕計画を見ても、初心者には相場感がなく「何が妥当なのか」分かりにくいのが実情です。私も当時は説明を聞いているだけで理解できませんでした
しかし今振り返ると、絶対に確認しておくべき項目 は以下の2つです
- 積立金の総額と残高
- いくら積み立てられているか
- 将来の大規模修繕予定と概算コスト
- 予定される修繕費に対して、積立金が足りるのか

不足していれば将来的に「一時金の徴収」や「大幅な値上げ」が待っています
管理組合の健全性と資産価値
「修繕積立金が不足しているマンションは資産価値が下がる」と言われます。実際に私は今のところ具体的なトラブルには遭遇していませんが、総会で感じた違和感はあります
毎回、おかしな議題には私は「否決」を投じていましたが、ほとんどのオーナーは賛成か棄権。つまり「無関心」です
この無関心さが将来的にはリスクになると感じています。なぜなら、積極的に議論されないと「修繕積立金不足のまま放置」「資産価値低下」につながるからです
区分マンション投資ならではの特徴と他投資との比較
最後に、区分マンション投資を他の投資と比較したときの特徴を整理します
区分ならではの安心感(メリット)
- 共用部の管理を自分で行う必要がない
- 修繕積立金によって将来の大規模修繕が計画的に行われる
- 本業への影響が少ない(自分で積極的に管理しない選択もできる)
一棟アパート・戸建てとの違い(デメリット)
- 管理組合に依存するため、自分の意向で修繕や運営を進められない
- 無関心なオーナーが多い場合、資産価値維持が難しい
- 管理費・修繕積立金の増加リスクがつきまとう

実際に私もアパート1棟を所有していますが、こちらは管理会社と直接相談して柔軟に運営できるため「きめ細やかな運営」が可能です。区分マンションは逆に「他人任せ」になりやすいのが特徴です
新築区分マンションのメリット・デメリットについてはこちら
まとめ|管理組合リスクを知ってから投資判断を
区分マンション投資は、少額から始められる一方で「管理組合リスク」という独特の落とし穴があります
- 管理規約の変更
- 修繕積立金の推移
- 長期修繕計画の妥当性
- 管理組合の住民意識
これらを確認せずに購入すると、数年後に予想外の支出や資産価値低下に直面しかねません

私の結論はシンプルです。
「管理組合リスクを理解してから投資判断する」 これがサラリーマン投資家にとって最も重要な姿勢だと思います



